Webでのセミナー配信が主流になっている昨今、セミナーを動画化して活用したいというニーズも非常に高まっています。
本ページでは、セミナー動画の基本的な特徴から、フォーマットの種類、そして具体的な活用方法について解説をしています。
セミナー動画を制作したいとお考えの場合には、制作を開始する前にご覧いただくことで、自社の状況に合わせた最適な動画形式をお選びいただくことが可能です。
セミナー動画の特徴
セミナー動画とは文字通りセミナーの内容や様子を動画化して、視聴者がいつでも試聴できる状態にしておくための動画です。
セミナーのオンライン開催が増えてきた昨今、セミナーのアーカイブ動画を制作したい企業が増えてきました。
セミナー動画の制作によって、セミナー運営側は同じセミナーを何度も開催する必要がなくなり、効率的に顧客に対して情報提供することが可能になります。
動画の種類
一口にセミナー動画と言っても、非常に多くの動画制作フォーマットが存在します。
本項では、セミナー動画の制作フォーマットの種類と、それぞれのセミナー動画の特徴やメリットについて解説します。
レコーディング型セミナー動画
レコーディング型セミナー動画は、最も一般的なタイプの動画です。
Zoomなどのレコーディングツールを使い、セミナーを録画することで制作する動画フォーマットです。
撮影などが不要なため、すぐに実施が可能でコストもかからないのが魅力です。
レコーディング型セミナー動画のデメリット
レコーディング型のセミナー動画の場合、クオリティを上げにくいというデメリットがあります。
レコーディング型のセミナー動画はどうしても素材の画面が荒く、視聴し続けるのにはストレスを感じる方もいます。
また、セミナー動画の時間が長くなってしまう場合には最後まで見続けてもらうハードルが上がってしまいます。
そのため、レコーディング型のセミナー動画を検討する場合には、要点のみに絞って編集しコンパクトにするのがおすすめです。
プレゼンテーション型セミナー動画
プレゼンテーション型セミナー動画はレコーディング型セミナー動画と似ていますが、大きく異なる点はセミナー動画用に構成を練り直し、視聴者が見やすい工夫を随所に凝らしている点です。
レコーディング動画と比較した時に、セミナー動画用に構成や演出を作っているため、理解しやすい内容になり、試聴しやすい動画することが可能です。
また、レコーディングではなく、カメラを使って撮影を行っているので、画質も綺麗にできます。
プレゼンテーション型セミナー動画のデメリット
プレゼンテーション型セミナー動画の最大のデメリットは、制作工数が多いことです。
詳しくは記事の後半で後述しますが、プレゼンテーション型セミナー動画を制作する場合には、以下の手順を踏む必要があります。
- シナリオ(セミナー内容)の作成
- 撮影
- 編集
レコーディング型セミナー動画であれば、上記の手順は必要がないので、どうしても制作工数が多く感じられてしまいます。
アニメーション型セミナー動画
最近よく見られるようになっているのが、「アニメーション」を活用したセミナー動画です。
アニメーション型セミナー動画のメリットは何と言っても、理解しやすいこと。
セミナーの内容によっては複雑な説明がされることもあり、視聴者からすると理解しにくいと感じるケースも少なくありません。
アニメーション型セミナー動画であれば、複雑な内容であっても、イラストを用いて説明をわかりやすく補足することが可能です。
また、理解のしやすさから何度も試聴してもらえる可能性が高まり、より自社に対する信頼度を高めることにもつなげやすいです。
アニメーション型セミナー動画デメリット
アニメーション型セミナー動画も制作の工数が増えてしまうというデメリットがあります。
アニメーション動画の制作の場合には、通常1〜1.5ヶ月程度の期間が必要です。
また、今では簡単にアニメーション動画を制作できるツールもありますが、一定以上のクオリティで制作する場合には技術力も求められます。
社内に動画制作における専門的な技術を持った人がいない場合には、動画制作会社に依頼することをおすすめします。
外注をすると費用がかかりすぎてしまうイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、Lumiiであれば1本の動画制作あたり1〜5万円程度でアニメーション型セミナー動画の制作が可能です。
Lumiiでは直接クリエイターに発注ができるプラットフォームになっているため、一般的な動画制作よりもコストをかけずに依頼ができます。
企業がセミナー動画を制作する理由
近年ニーズが高まっているセミナー動画の制作。
ここでは、企業がセミナー動画を制作する理由について解説していきます。
セミナー動画制作による工数削減
ご相談いただく最も多い理由は「工数削減」です。
セミナー動画を制作することで、同じ内容のセミナーを何度も実施する必要がなくなります。
一度セミナーを実施しようと思うと、準備時間を含めると最低でも5時間以上は時間がかかります。
月に何度もセミナーを実施しているような企業の場合には、セミナーのための工数だけでも多くの時間がかかってしまいます。
一度セミナー用の動画を制作しておけば、何度開催しても工数はほとんどかからなくなるので、セミナー開催が多い企業ほど大きな工数削減につながります。
見込み客と接点を持つため
そもそも、多くの企業がセミナーを行う目的は見込み客との接点を持つためです。
しかし、通常のセミナーの場合には、当然ながらセミナーに参加した方としか接点を持つことができません。
開催する日時が決まっているセミナーでは、どうしても視聴者の方の都合が合わないなどの理由で、想定しているほど接点を持てないこともあります。
そこで、セミナー動画を制作することによって、リアルタイムでの参加が難しかった方とも接点を持つことができるようになります。
これまでのセミナー開催では接触できなかった層の方々にも情報を届けることで、商談化の機会につながることもあります。
新規リードの獲得
新規リードを獲得するためには、さまざまな方法がありますが、セミナー動画を新規リード獲得のために活用することも可能です。
例えば、見込み客の興味があるセミナー動画を制作し、名前やメールアドレスなどの情報を入力していただいた方限定でセミナー動画を配布するという方法があります。
セミナー内容に興味のある方の情報のみ集めることができるので、その後のアプローチもしやすく、おすすめの活用方法の1つです。
また、テキストがメインのお役立ち資料などよりも、情報を伝えやすい傾向があり、より自社の興味を持ってもらえるきっかけも作りやすいです。
効果的な活用方法
制作したセミナー動画をどのように活用していくのかについて知りたい方も多くいらっしゃるかと思います。
セミナー動画を制作した際にどのような使い道があるのかを見ていきましょう。
セミナー参加者に社内共有用として配布する
セミナーに参加していただいた方に特典としてセミナー動画を配布します。
動画を渡すことによって、社内での情報共有に使ってもらえる可能性が高まります。
自社のターゲットが決済者の方などの場合には、セミナーになかなか参加をしてもらえないということもあるでしょう。
そのような場合には、セミナー動画を配布することで、当日セミナーに来場されなかった方にもアプローチすることが可能になります。
共有されたセミナー動画を見た別の担当者の方が、興味を持って問い合わせてくれる可能性もあります。
メルマガ配信を行う
制作したセミナー動画を自社で保有しているハウスリストに配布し、視聴を促します。
セミナー動画をきっかけにアプローチしにくい休眠顧客をアクティブにすることが期待できます。
WebサイトのCTAとして使用する
Webサイト上で見込み客からアクションをもらうためにセミナー動画を活用します。
まだ問い合わせをするほどは興味がないという見込み客の場合でも、セミナー動画であれば観てみたいという方も多く存在します。
そのような情報収集を行いたい層にアプローチをして、新規リードの獲得につなげていくこともできます。
リード獲得を目的とした広告出稿においても同様にセミナー動画を活用することが可能です。
セミナー動画制作の流れ
セミナー動画の制作を行う前に動画が完成するまでの一連の流れを理解しておきましょう。
セミナー動画のフォーマットによっても制作の工程が異なりますので、動画フォーマットごとに解説します。
レコーディング型セミナー動画制作の流れ
レコーディング型のセミナー動画制作はセミナー開催時にレコーディングを行うだけなので、外部に動画制作を委託したとしてもクオリティにさほど違いがなく、コストとコミュニケーション工数だけが増えてしまいます。
そのため、基本的にはレコーディング型セミナー動画制作の場合、自社での制作をおすすめします。
それでは、レコーディング型セミナー動画を制作する流れを見ていきましょう。
オンラインセミナーツールの設定
さまざまなオンラインセミナー用のツールはありますが、おすすめは「Zoom」です。
Zoomを使うことで簡単にウェビナーの開催をすることが可能です。
レコーディングの保存
開催するセミナーをレコーディングします。
Zoomの場合であれば、ボタン1つで簡単にレコーディングをすることができます。
レコーディング内容を適宜編集
必要に応じて、動画素材をカットするなど編集します。
簡単な動画編集程度であれば、わざわざ有料のソフトを契約する必要はありません。
iMovieやQuickTimeを利用することで、無料で編集が可能です。
プレゼンテーション型セミナー動画制作の流れ
プレゼンテーション型セミナーの場合には、動画制作の編集スキルが求められるため、外部の制作会社に依頼をする前提で流れについて解説していきます。
ゴール設定
まず最初にプレゼンテーション型セミナー動画のゴール設定を行います。
ターゲットの設定を行い、現状のターゲットの状態をセミナー動画を試聴してもらうことでどのような感情変化を起こして、行動をとってもらうのかを設計します。
台本作成
最初の段階で決めたゴールを達成するために必要となる要素を台本で構築していきます。
コンテの作成
コンテを作成することで、具体的にどのような動画に仕上げていくのかを明確にします。
コンテを作成せずに撮影を行っているケースを聞くこともありますが、コンテは撮影時に必要なカットが取れているのかを明確にする、チェックシートの役割を果たしてくれるので極力作成することをおすすめします。
撮影後に必要だった素材の取り忘れがあると、取り返しがつかなくなってしまうためです。
アニメーション型セミナー動画制作の流れ
アニメーション型のセミナー動画を制作する場合にも基本的には、外部の制作会社に依頼されることをおすすめします。
最近ではアニメーション動画を自作できるツールも出てきていますが、どうしても時間がかかりますし、必要なクオリティに達しないということも起きてしまいます。
また、動画制作用のツールを導入しても、利用頻度が少なく結局割高になってしまう場合もありますので、注意しましょう。
以下からアニメーション型セミナー動画の制作の流れについて説明します。
ゴール設定
プレゼンテーション型のセミナー動画と同様にまずはゴール設定を行います。
台本作成
設定したゴールを達成するための台本を作ります。
絵コンテコンテ作成もしくはビデオコンテ作成
台本の完成後に絵コンテもしくはVコンテ(ビデオコンテ)を作成します。
アニメーションの動きをつける前の段階として、絵コンテ、Vコンテを用いて各イラストカットを作成します。
動きをつけた後にイラストの修正依頼をすると、追加料金がかかってしまう可能性があるので、絵コンテ・Vコンテの調整は丁寧に行いましょう。
絵コンテやVコンテに動きをつける(初稿動画の制作)
続いて、絵コンテやVコンテに動きをつけて、アニメーション動画に仕上げていきます。
この段階では仮のナレーションを当てはめることが一般的です。
ナレーション収録
決定したアニメーション動画の台本を元にナレーション収録をしていきます。
具体的なイメージがある場合には、事前に専門用語の読み方や、イントネーション、声色を共有しておくと手戻りを少なくしやすいです。
動画とナレーションを合わせる(完成)
収録したナレーションと動画を合わせて完成です。
納品された動画を活用していきましょう。
セミナー動画の制作を外注したときの料金
セミナー動画の制作を外注した場合の料金は動画制作会社に外注した場合と、クリエイターに直接発注した場合とで金額が大きくことなります。
それぞれのケースの相場金額は以下です。
プレゼンテーション型セミナー動画制作の場合
動画制作会社に発注した場合
動画制作会社にプレゼンテーション型セミナー動画を外注した場合、30〜50万円程度の費用がかかります。
動画制作会社には基本的に最低料金が設定されていることが多く、最低でも30万円程度はかかると考えておいた方が良いです。
動画クリエイターに直接発注した場合
直接動画クリエイターに発注した場合には、1〜5万円程度でセミナー動画の制作が可能です。
もちろん求める内容にもよりますが、相場感としてはこの程度だと見ておきましょう。
アニメーション型セミナー動画制作の場合
動画制作会社に発注した場合
アニメーション型セミナー動画の場合には、30万円〜50万円くらいの費用がかかると考えておきましょう。
動画クリエイターに直接発注した場合
使用するソフトにもよりますが、概ね1〜5万円程度で制作が可能なケースが多いです。
アニメーション動画の場合は、動画の尺にも大きく依存するので、長めの動画の場合にはもう少し金額が高くなる可能性もあります。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、近年人気の高まっているセミナー動画について解説をしました。
セミナー動画と一口に言っても、種類は多岐に渡りますので、ご自身の目的にあった動画フォーマットをまずは選ぶようにしましょう。
その上で、自社の予算と相談をして、どのような動画にしていくのかをご検討いただければと思います。
Lumiiでは優秀な動画クリエイターと直接マッチングすることで、通常価格の3分の1程度のコストで高クオリティの動画を納品することが可能です。
セミナー動画の制作を検討されている場合には、ぜひ一度サービスの詳細をご覧いただければと思います。