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マニュアル動画を制作するメリット、事例、作り方を解説

「お客さん向けのマニュアルを動画で作りたい。」
「社内マニュアルを動画にしてわかりやすくしたい。」

近年では、テキストのみでなく、動画を活用したマニュアルも増えてきました。

マニュアルを動画化することで、テキストのみではわかりにくかった内容を顧客や社員に理解してもらいやすくなります。

本記事では、マニュアル動画を検討中の企業様向けに、マニュアル動画を制作するメリット、利用シーン、制作のポイント、料金相場などについて解説をしています。

マニュアル動画の制作を検討中の場合には、ぜひ最後までご覧ください。

目次

マニュアル動画とは

マニュアル動画とは

マニュアル動画とは、社内の教育マニュアルや、サービスの利用方法などの情報を動画化したコンテンツです。

一口にマニュアル動画と言ってもその種類は多岐に渡ります。

ここでは、マニュアル動画の種類を紹介しながら、マニュアル動画とはどんな動画を指し、それぞれどのような特徴があるのか解説します。

デモ型マニュアル動画

デモ画面を使用しながら、手順や使い方などを紹介する動画フォーマットです。

実際のデモ画面を使用しながらマニュアル動画を制作するので、画面遷移などが伝わりやすいです。

Webサービスの操作方法などを説明するときによく使用される動画フォーマットです。

アニメーション型マニュアル動画

アニメーション形式でマニュアル動画を紹介する動画フォーマットです。

実際のUI画面だけでなく、アニメーションイラストを使用して演出するので、シーンの設定をしやすいです。

「どんな時」に「どんな機能」を使用すればいいのかをわかりやすく伝えることが可能です。

実践型マニュアル動画

動画内でマニュアル内容を実行することによって、視聴者に手順などを説明する動画フォーマットです。

道具や器具を使用したマニュアルの場合は、この実践型マニュアル動画が適切です。

組み立て方などを実践しながら説明するので、視聴者も動画を見ながら作業ができます。

制作するメリット

制作するメリット

マニュアル動画を制作することによって、さまざまなメリットを得ることができます。

ここでは、マニュアル動画を制作することによるメリットについて解説します。

学習の定着率が高い

コンテンツのフォーマット毎に学習の定着率を整理したラーニングピラミッドによると、講義形式の学習よりも、動画などの視聴覚を活用したフォーマットの方が4倍学習定着率が高いという結果が出ています。

動画で伝えることにより、定着率を高めることが可能です。

参考:https://blog.covez.jp/kanagawa_yokohamamutsuura/message/entry_2759.html

工数削減・コスト削減に繋がる

社内の研修や、サービス・商品の利用方法を毎回人が紹介するのは、準備する工数や、説明工数が多くかかってしまいます。

それ以外にも、会場を準備したり、コールセンター業務を外注したりとコストも多くかかってしまいます。

マニュアル動画であれば、最初の動画制作にかかる工数やコストはあるものの、一度制作してしまえばその後は半永久的に使い回すことができ、工数削減・コスト削減につながります。

視聴者はどこからでも視聴できる

視聴者がどこからでも視聴できるという点もメリットの一つです。

通常、マニュアルをキャッチアップするには、指定の場所で説明を受けたり、資料を読んだりするなど、限定的な場所でしかマニュアルをインプットすることができません。

動画であれば移動中や、自宅でもマニュアル動画を視聴することができます。

いつでも視聴できる

通常マニュアルの情報をインプットしようと思うと、限られた時間でしか講義が行われていなかったり、カスターマーセンターも平日の9時-17時までしか対応してくれなかったりと時間の制限が発生します。

一方、動画であれば、顧客の都合が合うタイミングで視聴できます。

何度でも見返すことができる

一度覚えた内容であっても、時間が経つと誰でも忘れてしまうものです。

そういった場合であってもマニュアルが動画になっていることで、いつでも見返すことが可能です。

デメリット

制作するデメリット

ここでは、マニュアル動画を制作するデメリットについて解説していきます。

気付き等を直接メモすることはできない

マニュアル動画を視聴していると何度も視聴したい箇所や、覚えておきたい箇所に目印をつけたいと思うこともありますが、動画自体にメモをすることはできないです。

繰り返し視聴したい場合には、重要な箇所の時間をメモしておくことをおすすめします。

更新に手間がかかる

マニュアル動画のフォーマットにもよりますが、マニュアルにアップデートが起こった際の修正・更新に手間がかかる可能性があります。

特に撮影が必要なマニュアル動画の場合、撮影からやり直しをする必要が出てきます。

動画が視聴できる環境を用意する必要がある

制作した動画を視聴できる環境を用意する必要があります。

動画そ視聴するためのソフトをインストールしたり、場合によっては動画の再生が可能なWebページなどを用意する必要があります。

利用シーン

マニュアル動画の利用シーン

制作したマニュアル動画の利用シーンについて解説します。

Webサイトに掲載する

Webサイトにマニュアル動画を掲載しておくことで、いつでもどこにいても視聴できるようにしておきます。

また、商品やサービスサイトの場合には、ヘルプページに動画を設置しておくことで、ユーザーが疑問を持った際に解決してもらえるようになります。

eラーニングのコンテンツとして使用する

eラーニングのコンテンツとして、使用することで、内容を深く理解してもらうことが可能です。

例えば、動画視聴後には、テストするなどの仕組みも合わせて構築しておくと、より知識が身につきやすいです。

問い合わせがあったら送付する

サービスや、商品についてのお問い合わせがあった際に、マニュアル動画を送付するのも良いでしょう。

問い合わせ担当者によって、サポートの質にバラつきが出ないので、顧客満足度を高めることにつながります。

マニュアル動画は自作できる?

マニュアル動画の制作を検討される方の中には、「自作」されることをお考えの方もいらっしゃるかと思います。

ここでは、それぞれの動画フォーマットごとに動画の自作が可能かについて解説します。

デモ型マニュアル動画

デモ型マニュアル動画の場合、自社で制作することも可能です。

ただし、デモ型マニュアル動画の場合、クリック箇所や画面遷移がわかりにくくなってしまう傾向があるので、その点は注意が必要です。

アニメーション型マニュアル動画

アニメーション型マニュアル動画の場合、自作することは難しいです。

アニメーション動画は専門知識が豊富にないと、制作することが難しいフォーマットです。

そのため、自作してしまうと工数が多くかかってしまったり、ソフトの契約に費用が発生してしまったりと、費用対効果が悪くなってしまいます。

もし、どうしても自作したいのであれば、ソフト内の素材を使用して簡易にアニメーション動画の制作ができるVyondなどのツールを活用して動画制作を行うことをおすすめします。

こういったツールを利用することで、専門知識がなくてもアニメーション動画の制作が可能です。

ただし、ツールの購入費用が発生したり、思ったような素材がなかったりする場合もあるので、ご注意ください。

実践型マニュアル動画

実践型マニュアル動画の場合には、自作することが可能です。

ただし、撮影のクオリティが下がってしまい、視聴しにくいマニュアル動画になってしまう可能性もあるので、注意しましょう。

マニュアル動画を自作するのにおすすめのシステムやアプリ

おすすめのシステムやアプリ

マニュアル動画を自作する際に必要なのは動画編集ソフトです。

自作を検討されている方向けに、初心者でも簡単に扱うことができる動画編集ソフトについて紹介します。

iMovie

iMovieとは、iPhoneやMacなどのApple製品にデフォルトで備わっている動画編集アプリです。

無料で利用可能なため、ちょっとした編集をしたい人にはおすすめの動画編集アプリです。

ソフトのUI画面も比較的わかりやすいため、専門的な知識がなくても使用しやすい点も魅力的です。

iMovieで制作された動画事例

Vyond

Vyondoとはソフト内にあるイラスト素材や、エフェクト素材を使用することで初心者でも簡単にアニメーション動画が制作できるソフトです。

パワーポイント感覚で動画の編集ができるので、動画編集の初心者でも簡単に動画が作れます。

ただし、提供されている素材に無い場合には、素材を別途作ったり、テキストなどで演出したりする必要があるので、その点は注意が必要です。

Vyondで制作された動画事例

マニュアル動画の制作ポイント

マニュアル動画の制作ポイント

ここでは、マニュアル動画を制作する際のポイントについて解説します。

解釈の余地がない演出を心がける

マニュアル動画で最も大切なの誤った情報を伝えないということです。

悪意を持って誤った情報を伝えようとはしないと思いますが、意図ぜずに勘違いされてしまうこともあり得ます。

そのため、マニュアル動画は解釈の余地が無いように制作する必要があります。

どの箇所に関する説明なのかなどを具体的にするために赤枠で囲うなど、直感的にわかるようにする必要があります。

尺は可能な限り短くする

尺が長すぎると、視聴者は途中で離脱してしまう可能性が高まります。

また、知りたいことは一部だけであることも考えられるので、尺は可能な限り短くしましょう。

伝えたい内容が多い場合には、本数を分けて、複数の動画で解説することをおすすめします。

利用シーンを考慮して制作する

制作したマニュアル動画をどこで利用するのかという点を考慮しながら動画を制作することも大切です。

eラーニングで使用するマニュアル動画なのか、お客様に操作方法を伝えるためのマニュアル動画なのか、など利用シーンによって動画の構成や演出方法は異なります。

動画制作の流れ

動画制作の流れ

ここからはマニュアル動画制作の流れについて解説をしていきます。

マニュアル内容の整備

当然ですが、まずはマニュアルの内容を整備する必要があります。

ここは動画制作会社もタッチすることができない領域なので、社内でマニュアルの内容を整備していく必要があります。

面談をするパートナー企業の選定

外部のパートナーとマニュアル動画の制作をする際にはパートナー企業を選定する必要があります。

まずは打ち合わせをすることとなりますが、多くの動画制作会社があるため、全ての制作会社と打ち合わせることはできないです。

動画制作会社のWebページなどに掲載されているマニュアル動画の実績を見ながら、打ち合わせする企業を絞りましょう。

初回面談(無料)

初回面談では、改めて制作するマニュアル動画の与件を動画制作会社に伝えましょう。

この与件が具体的であるほど、動画制作会社からイメージに沿った提案を受けられます。

事前にどんな動画にしたいのか他社の事例等を見ながら考えておきましょう。

企画提案(無料)

多くの場合、希望をすれば発注する前に無料でマニュアル動画の提案を受けることが可能です。

提案時には、企画内容やそこに至ったロジック、お見積もり等を提出されます。

最もイメージの近いものを選びつつ、当初想定していた予算ともきちんと照らし合わせましょう。

契約・発注

業務委託契約書や、個別契約書を締結し、ご契約完了となります。

この際には修正回数が何回あるのか?ナレーションの収録は含まれているのか?などの細かい契約条件も確認しておきましょう。

キックオフミーティング

キックオフミーティングでは改めて、制作するマニュアルの内容や目的、ターゲット、企画のすり合わせなどを行います。

このキックオフミーティングを元にマニュアル動画の制作が進んでいくので認識の相違がないか確認しておきましょう。

コンテ制作

無料提案時に提出された企画内容をさらにブラッシュアップして、コンテにします。

アニメーションの場合は、全イラストカットが提出されることが多く、あとはこのコンテに動きがつくだけになります。

実写の場合は、コンテの通りに撮影されることになります。

そのため、伝えたい内容がきちんとコンテ内に含まれているか、確認しましょう。

撮影準備

撮影がある場合のみ発生する工程です。

キャスト、ロケ地、衣装、小物などを手配します。

基本的には動画制作会社が担当しますが、発注者側でしか準備のできないもの(オフィスでの撮影など)がある場合は、お手伝いいただく必要が出てきます。

撮影

こちらも実写動画の場合のみ発生する工程です。

当然ですが、撮影されていないカットは動画にすることはできません。

なので、コンテ通りに撮影がされているかチェックしておきましょう。

編集

アニメーションや撮影した素材を編集し、動画にしていきます。

このタイミングではナレーションやBGMは仮のものが差し込まれていることが多いです。

ナレーション収録

ナレーションを収録し、本番ナレーションに差し替えます。

納品

最終的にBGMも正式なものに差し替えて納品となります。

料金相場

料金相場

マニュアル動画の制作時には、どの程度の費用がかかるのか気になる方も多いかと思います。

同じマニュアル動画でも各フォーマットごとに料金相場が異なるので、フォーマットごとにそれぞれの料金相場を解説します。

デモ型マニュアル動画

  • 通常の動画制作会社の料金相場:50-70万円程度
  • Lumiiで動画制作した際の料金相場:15-30万円程度

アニメーション型マニュアル動画

  • 通常の動画制作会社の料金相場:50-100万円程度
  • Lumiiで動画制作した際の料金相場:15-30万円程度

実践型マニュアル動画

  • 通常の動画制作会社の料金相場:70-150万円程度
  • Lumiiで動画制作した際の料金相場:30-50万円程度

マニュアル動画の制作事例

マニュアル動画の制作事例

ここでは、企業のマニュアル動画の制作事例を紹介します。

ぜひ、自社でマニュアル動画を制作される際に参考にしてみてください。

株式会社セールスフォース・ドットコム

デモ型マニュアル動画の制作事例です。

どこをクリックしたのかわかるように細かくモーションをつけていたり、該当箇所がどこなのかわかりやすいように画面に寄ったりするなどの工夫がされています。

Dropbox


デモ型マニュアル動画とアニメーション型マニュアル動画を両方使いながら解説している動画です。

デモ型とアニメーション型を組み合わせることによって、既存ユーザーが使い方に困っているときのヘルプコンテンツとしての役割だけでなく、新規ユーザーに対してDropboxとはどのようなサービスなのかを訴求することが可能です。

株式会社IPA


実践型マニュアル動画で、どんなことに注意して、どのように対策すべきかを啓蒙しています。

特に本動画はドラマ形式で話が展開されていくので、視聴者も最後まで視聴しやすい傾向にあります。

赤沼道場

アニメーション型マニュアル動画で、パートが辞めない仕組み作りの方法について、わかりやすく解説しています。

また、ターゲットに合わせてイラストテイストも調整し、親しみやすい工夫をしています。

まとめ

いかがでしたか?

今回はマニュアル動画の種類やメリット、制作時のポイントから料金相場まで幅広く解説しました。

マニュアル動画の制作をご検討中の場合には、ぜひ本記事を参考に、動画制作をしていただけますと幸いです。

また、弊社のサービス「Lumii」では、厳選された20名のクリエイターと直接マッチングすることが可能な動画制作プラットフォームを提供しています。

直接マッチングすることにより、高クオリティな動画を通常の費用相場の1/3程度の費用で制作することができます。

ご興味がありましたら、ぜひ一度Lumiiのマニュアル動画制作サービスをご覧いただけますと幸いです。