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動画制作の流れ・手順は?実写・アニメーション動画別の制作フローについて徹底解説!

「動画制作の依頼をしたいけど、どのような流れなのかわからなくて不安。」
「動画制作の流れを事前に把握して、準備をしておきたい。」

動画制作は専門的な分野であるため、これまで依頼をした経験がないと、プロジェクトの全体感がつかみにくいかと思います。

また、動画制作の流れを知っておかないと、予定していたよりも多くの工数や時間がかかって困ってしまう、なんてことにもなりかねません。

そこで本記事では、現役の動画ディレクターが、実写とアニメーション動画に分けて、動画・映像制作の流れについて丁寧に解説をしています。

動画制作会社に依頼をする前に必要な準備についても説明しているので、動画コンテンツの制作を検討中の場合には、ぜひご覧ください。

動画制作会社に依頼する前の準備

制作会社に依頼する前の準備

ここでは、動画制作会社に依頼する前の準備について解説します。

準備段階を丁寧に行うことで、動画制作をよりスムーズに進めることができるので、ぜひ確認しておきましょう。

動画制作の目的について改めてチームでディスカッションする

動画制作の目的が不明確なまま、制作を進めてしまうと、チーム全体で良い・悪いを判断する基準がなくなってしまい、思ったような動画を制作することができません。

動画制作自体が目的となってしまわないように、事前に動画を制作する目的についてはチームですり合わせをして、設定しましょう。

動画制作会社に伝える際にも、目的が明確な場合とそうでない場合で、クオリティに差が出てしまいます。

商品・サービスのターゲットを明確にしておく

商品・サービスを購入するターゲット(誰に向けた動画なのか)についても明確にしておきましょう。

年齢や性別などのいわゆるデモグラフィック分析以外にも、ターゲットの抱えている課題やニーズについても整理ができていることが理想です。

動画を利用するシーンを明確にしておく

制作した動画をどこでどのように利用するのかを明確にしておきましょう。

動画を活用するシーンによって、最適な動画の演出や構成は異なります。

例えばCMで配信する場合には、動画の尺は30秒程度でまとめる必要がありますし、Webサイトに掲載するのであれば1分程度の尺になります。

同じ広告用の動画であっても、内容に大きく関わる要素になるので、動画の活用方法は事前にチームでディスカッションしておくと良いでしょう。

納期・予算について決定しておく

納期予算も決定しておくことをおすすめします。

動画制作は、求めるクオリティによって納期や予算が大きく変わります。

そのため、納期や予算が不明確な状態だと、動画制作会社もどこまでの内容で提案してよいか判断できず、的外れな動画を提案してしまうことがあります。

制作会社の選定から依頼までの流れ

制作会社の選定から依頼までの流れ

ここからは動画制作会社の選定から、実際に依頼するまでの流れを紹介していきます。

動画制作会社の実績を確認する

動画制作会社の選定をする際、まずは動画制作会社のWebサイトに掲載されている動画制作実績に、自社が制作したいイメージに近い動画があるかをチェックしましょう。

また、自社と同じ業界クライアントの動画制作を行っているかも重要なポイントです。

業界の理解がより深い動画制作会社に依頼をする方が、クオリティが高くなる可能性は高いです。

Webサイト上に掲載していない事例がある場合もあるので、過去同業種の事例がないかは一度問い合わせてみるといいでしょう。

初回面談を行う

動画制作会社の制作実績を確認して、気になる会社があれば複数社と初回面談を行いましょう。

この初回面談は主にヒアリングの場になることが多く、動画制作の目的や貴社のターゲットについてヒアリングを受けます。

ここまで準備をしてきた、動画制作の目的や、ターゲット、動画の利用シーン、納期・予算を動画制作会社にしっかりと伝えましょう。

先に情報を細かく伝えることで、より具体的な企画提案をもらいやすくなります。

企画提案を受ける

初回面談後に、動画制作会社から企画の提案を受けます。

各社の提案を聞き、自社の目的達成に最も近い企画や動画制作会社に目星をつけておきます。

また、一般的に企画提案自体は無料で行なってもらえる場合がほとんどです。

まずはどのような企画がもらえるか気軽に問い合わせてみましょう。

見積もりをもらう

企画提案と同じタイミングか、その少し後に企画と連動した動画制作の見積もりをもらうことができます。

動画制作会社によっては、大まかな見積もり提出のみの会社もありますが、後々トラブルにならないように可能な限り詳細な見積もりをもらっておくことが大切です。

制作スケジュール(WBS)をもらう

実際に制作を行った場合、どのような工程があり、それぞれどの程度の期間を要するのかを明確にするために制作スケジュールをもらいます。

契約締結

企画のクオリティ、見積もり金額、制作スケジュールを総合的に判断して、動画制作会社を決めます。

契約の際に気をつけておきたいのは、キャストの契約期間と著作権です。

通常、キャストに動画出演してもらう場合、そのキャストを使用することができる期間が定められています。

これを契約期間と呼んでいます。

この契約期間が1年だった場合、それ以降は動画の利用ができなくなってしまいます。

そのため、キャストの契約期間についても必ず明確にしておきましょう。

また、著作権についても確認しておく必要があります。

主には以下の2点を定めることが一般的です。

  • 納品後に自由に編集することが可能か?
  • 納品後にコピーや二次利用をすることが可能か?

著作権の内容を知らずに、うっかり契約違反になってしまうということがないように事前に著作権についてはチェックしておきましょう。

実写動画制作の流れ

実写動画制作の流れ

実写動画はリアリティのある演出で信頼性や動画の印象を濃くできるという特徴があることがメリットです。

ここからは実写動画の制作を行う際の、詳細な流れについて見ていきましょう。

企画

期間:1週間〜2週間程度

まずは制作する動画の企画からスタートします。

企画段階では主に「絵コンテの作成」「キャスティング」「キャストオーディション」「スタジオ・ロケ地の決定」を行います。

それぞれ具体的に見ていきましょう。

絵コンテの作成

企画を具体化にするために絵コンテ(シナリオの台本)の作成を行います。

この絵コンテが撮影時のカットリストとしても機能するので、撮影したいカットが全て網羅されているかも合わせてチェックしましょう。

また、この後の流れは全て絵コンテの内容がベースとなるので、問題のない内容になっているかは丁寧に確認することが大切です。

フィードバックをしながら、絵コンテの詳細を固めていき、完成したら動画制作チームで内容を共有して、次の工程に移ります。

キャスティング

キャストをアサインする必要がある企画であれば、動画制作会社からキャスティング可能なキャスト候補を提出してもらいます。

何人のキャストをアサインするのか、どの程度有名なキャストをアサインするのかなどもこのタイミングで決めます。

キャストオーディション

必要に応じてキャストのオーディションを行います。

基本的に制作会社がオーディションの進行を務めますが、気になる点があれば積極的にリクエストをしましょう。

スタジオ・ロケ地の決定

撮影するスタジオやロケ地の選定を行います。

動画制作会社がスタジオ・ロケ地の候補を提出するので、撮影場所を選定していきます。

また、スタジオやロケ地は通常10〜20万円程度の費用がかかるため、自社のオフィスなどで撮影が可能であれば、コストを下げることも可能です。

撮影の準備

期間:1週間程度

続いては、撮影の準備です。

撮影の準備では、「機材の準備」「ロケハン」を行います。

機材の準備

撮影で使用するカメラや照明、大道具・小道具などを準備します。

また、必要に応じて撮影時の弁当の手配なども行います。

ロケハン

本番撮影前に撮影場所に出向き、撮影のシミュレーションを行います。

撮影場所はこのタイミングで決定することになるので、こだわりの撮影場所などがあればこのタイミングでリクエストしておきましょう。

撮影

期間:1日〜

絵コンテと照らし合わせながら、必要なカットは全て撮影できているかを確認しながら撮影に臨みましょう。

大掛かりな動画制作の場合には、数日に分けて撮影を行うこともあります。

編集

期間:2週間程度

撮影後、必要な素材を用いて動画編集を行っていきます。

一般的には、初稿動画の制作→確認→二稿動画の制作、というように2回に工程を分けて完成まで進めていきます。

動画の表現方法や尺によっても変わりますが、動画制作の工程の中では、動画編集に時間がかかることが一般的です。

初稿動画の完成

撮影した動画素材を編集します。

この段階では撮影素材に対して、色味や字幕まで入れているケースは少なく、どの撮影素材を利用するかを確認します。

当初の要望に沿った動画になっているかを確認しましょう。

二稿動画の完成

初稿動画で決定した撮影素材に色や字幕テロップなどを追加して、動画をブラッシュアップします。

このタイミングでBGMを差し込むことが多いです。

MA

期間:1日程度

スタジオでのナレーション収録が必要なケースでは、このタイミングでナレーション収録を行います。

また、BGMやSE(効果音)の挿入を行うこともあります。

納品

最後に二稿動画とナレーションを合わせて納品となります。

アニメーション動画制作の流れ

アニメーション動画制作の流れ

続いてはアニメーション動画を作る流れについて解説します。

実写動画とは違い、アニメーション動画では撮影の工程がなく、比較的予算を抑えて動画を制作できるのが特徴です。

企画

期間:1週間程度

動画制作の目的やターゲットをもとにして、動画の企画を練ります。

また、企画段階でアニメーションで使用するイラストテイストを2〜3カット程度作成することが多く、デザインやトンマナの調整を行えます。

イラスト制作

期間:1週間程度

動画で使用するイラストカットを制作していきます。

この段階で、アニメーション動画として機能するような細かい粒度までイラストを作り込みます。

編集

期間:2週間程度

全てのイラストカットが制作できたら、編集作業に入ります。

実写動画を制作するときと同じように一般的には、初稿動画の制作→確認→二稿動画の制作、というように2回に分けてアニメーション動画を制作していきます。

初稿動画の完成

制作した絵コンテに動きをつけて、アニメーション動画にします。

この段階でBGMも追加します。

また、ナレーションは機械音やスタッフの声などの仮のものを当て込むことが一般的です。

ナレーション収録

ナレーションスタジオで収録を行います。

二稿動画の完成

初稿動画とナレーションを合わせて、動画を編集します。

納品

二稿動画の際に発生した修正点を反映し、納品となります。

スケジュール通りに進めるポイント

スケジュール通りに進めるポイント

動画制作を進めていくと、当初予定していたスケジュール通りに動画制作が進行しない場合も発生します。

ここでは、スケジュール通りに動画制作を進めるポイントについて紹介します。

初期のスケジュールに無理がないかを確認する

動画制作会社から最初に提出されたスケジュールが、無理のない現実的な内容になっているかを確認する必要があります。

特に初稿提出後のフィードバック期間が極端に短い場合などは危険です。

自社内での調整にどの程度時間がかかるかも事前に調整をした上でスケジュールを確定するようにしましょう。

各工程を丁寧に完了させる

各工程を丁寧に完了させずに、中途半端な状態で次の工程に進めてしまうと、後々手戻りが発生した場合に、大きくスケジュールが後ろ倒しになってしまう場合があります。

また、動画制作会社によっては追加費用が発生することもあるので、各工程の確認は丁寧に行って、次に工程に進めていく必要があります。

社内のプロジェクトメンバーの合意を得る

社内のプロジェクトメンバーの合意を得るのを怠ってしまったことが原因で、動画制作のプロジェクトがやり直しになってしまうケースもあります。

やり直しとなるので、スケジュールも大幅に後ろ倒しになりますし、多くの場合、追加費用が発生してしまいますので、注意しましょう。

まとめ

いかがでしたか?

今回は動画制作の流れについて解説しました。

実写動画、アニメーション動画でそれぞれ工程は異なりますので、貴社が検討している動画に合わせてご確認ください。

また、実際に動画制作が始まった際には、スケジュール通りに動画制作を進めるポイントも参考にしてみてください。

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