最近では、採用活動に動画を活用する企業も非常に増えました。
一方で、まだ採用動画を活用していない場合には、採用動画による効果が気になる方も多いでしょう。
本記事では、採用動画による効果や、採用動画を制作するポイント、動画事例、費用相場などについて解説します。
採用活動に採用動画の活用をご検討されている場合には、ぜひ最後までご覧ください。
目次
採用動画は非常に効果がある
採用動画は非常に効果があります。
株式会社プルークスとレバレジーズ株式会社が2021年8月に実施したアンケート結果では、7割以上の就職活動生が「会社への志望度が上がった」と回答しています。
また採用動画は「あったほうがいい」と回答した就職活動生は8割以上います。
参考:https://proox.co.jp/topic/11366/
これらのアンケート結果からも、採用動画は非常に効果があることがわかります。
採用動画がもたらす効果・メリット
ここからは、採用動画がもたらす効果・メリットを具体的に解説していきます。
採用動画には以下の効果・メリットがあります。
- 会社の知名度が向上する
- 求職者の応募意欲が高まる
- 複雑な事業内容をわかりやすく伝えられる
- ミスマッチを事前に防げる
- 求職者の記憶に残る
- コスト削減につながる
それぞれ見ていきましょう。
会社の知名度が向上する
どれだけ良い商品であっても、知られていないと購入してもらえないように、会社も知ってもらわないことには求職者から応募は集まりません。
採用動画を制作することで、多くの媒体に採用動画を掲載して、知名度を向上させることができます。
またYouTubeやTwitter、FacebookなどのSNSでは、情報が拡散されやすいので、SNS上で会社を知ってもらうことも期待できます。
求職者の応募意欲が高まる
採用動画は求職者の応募意欲を高める効果があります。
先ほどお伝えしたアンケート結果からも、採用動画を視聴した就職活動生の7割以上が「会社への志望度が上がった」と回答しています。
採用動画は、テキストや静止画ではイメージしにくい社風や企業の雰囲気などをわかりやすく伝えることが可能です。
実際に働いている様子をリアルに感じられるので、自分が働いている様子をイメージしやすくなります。
企業の魅力がこれまで以上に伝わることで、求職者の応募意欲が高まります。
複雑な事業内容をわかりやすく伝えられる
採用動画を制作することで、複雑な事業内容もわかりやすく伝えられます。
とくに学生はビジネス経験がないことが多いため、どうしても企業の事業内容を理解するのはハードルが高くなってしまいます。
採用動画を活用すると、複雑な事業内容であっても、わかりやすく視覚化できるので、求職者の理解を深めてくれます。
事業内容を深く理解してもらうためにも採用動画は効果的です。
ミスマッチを事前に防げる
採用動画は、企業と求職者のミスマッチを事前に防ぐ効果もあります。
入社前と入社後のギャップが理由で、早期離職につながってしまうケースは少なくありません。
早期離職は、企業側・求職者側の双方にとって機会損失となってしまうでしょう。
採用動画を活用することで、企業の雰囲気や、仕事内容をより正確に伝えることが可能です。
求職者に会社のことを正しく理解してもらうことで、ミスマッチによる早期離職を防げます。
求職者の記憶に残る
採用動画は求職者の記憶に残しやすい効果があります。
アメリカ国立訓練研究所が発表した「ラーニングピラミッド」では、テキストでの学習よりも、動画での学習は2倍定着率が高かったことが示されています。
採用動画を活用することで、会社のことを覚えてもらいやすくなるので、採用効果も高まることが期待できます。
コスト削減につながる
採用動画にはコスト削減の効果もあります。
採用動画を制作するコストはかかるものの、一度採用動画を制作すれば、会社説明会や就活イベントなど、あらゆる場面で動画を何度も活用できます。
結果として、工数や人件費の削減につながるので、採用活動全体におけるコストも抑えることが可能です。
効果的な採用動画を制作するポイント
効果的な採用動画を制作するには、以下の4つのポイントを押さえましょう。
- 採用動画の目的を整理する
- どのような求職者をターゲットにするのか明確にする
- 会社の強みを動画内で強調する
- ミスマッチを防ぐためにもリアルな一面も伝える
それぞれのポイントについて解説します。
採用動画の目的を整理する
最も重要なポイントは、採用動画の目的を整理することです。
漠然と「会社の魅力を伝えたい」と考えてしまうことが多いですが、より細かく目的を分解していく必要があります。
たとえば、大きな括りでは同じ「採用動画」であったとしても、以下のように主となる目的はさまざまです。
- 会社のビジョンに共感する人を集めたい
- 専門スキルを持った即戦力の中途人材を集めたい
- 今の会社メンバーと相性の良い、カルチャーとマッチする人材を集めたい
採用動画を制作する前に、会社としてどのような目的を達成したいのを整理しておきましょう。
どのような求職者をターゲットにするのか明確にする
採用動画を制作する際には、ターゲットを明確にすることも重要です。
募集したいターゲット像が明確になればなるほど、ターゲットの興味・関心に合わせた動画を制作できます。
「20代後半〜30代後半までの男性」のように、漠然としたターゲット設定だと、ターゲットに対して響かない採用動画になってしまいます。
求められるスキルや資格の他にも、性格や価値観、どのような目的で会社に入社するのかなど、可能な限りターゲット像を明確にしましょう。
会社の強みを動画内で強調する
商品・サービスと同じように、求職者はさまざまな選択肢がある中で、どこに入社しようか検討しています。
そのため、他社との明確な違いを伝えることが、採用活動を成功させる上で非常に重要です。
事業の魅力はもちろんのこと、その会社ならではのカルチャーや経験できる仕事など、あらゆる観点から会社の強みを見つけて動画に反映しましょう。
ミスマッチを防ぐためにもリアルな一面も伝える
採用動画でリアルな一面を伝えることは、ミスマッチを防ぐためには重要です。
企業からすると、会社の良い面だけを伝えたいと考えてしまいますが、その結果誤った認識で入社してしまうと、早期離職につながってしまいます。
ミスマッチにつながってしまう可能性のある部分は、採用動画内でも正直に伝えることが重要です。
採用動画でより高い効果を生む方法
先ほどは、効果的な採用動画を制作するポイントについて解説をしました。
ここでは、採用動画を制作した後に、より高い採用効果を生み出す方法について解説します。
より高い採用効果を生む方法は以下の4点です。
- 採用動画を配信する最適な媒体を選ぶ
- SNSも利用し採用動画を拡散させる
- 採用候補者向けのスカウトメッセージで動画を利用する
- 複数動画を制作する場合は、コンセプトを一貫させる
それぞれの方法について解説していきます。
採用動画を配信する最適な媒体を選ぶ
採用動画でより高い効果を生むためには、最適な媒体を選びましょう。
採用動画を配信する媒体やシーンは、下記のようにさまざまです。
- 会社説明会
- 自社サイト
- 採用専用サイト
- TwitterやInstagram、YouTubeなど各種SNSの企業アカウント
ターゲットとなる求職者がよく利用するSNSや求職者が集まりやすい場所などを踏まえて、採用動画を配信する最適な媒体を選択することが重要です。
SNSも利用し採用動画を拡散させる
制作した採用動画を会社説明会や、採用サイトでのみ使用しているケースもありますが、SNSも積極的に活用するのがおすすめです。
SNS上で話題になると、多くの人にシェアされるので、一気に会社の認知度を高めることが期待できます。
SNS上拡散してもらうには、ドラマ仕立てのストーリー性のある動画や、笑いを誘うような採用動画にすることがポイントです。
採用候補者向けのスカウトメッセージで動画を利用する
採用候補者向けのスカウトメッセージで採用動画を活用するのも高い効果が見込めます。
通常、採用媒体のスカウトメッセージはテンプレートによる一斉送信が多く、メッセージを受け取る求職者の印象にあまり残りません。
そこで採用動画を添付して送信することで、他社と差別化し、求職者に興味を持ってもらえるようになります。
会社のビジョンや創業者の思いなども、より熱量を持って伝えることができるので、会社への志望度を高める効果も期待できます。
複数動画を制作する場合は、コンセプトを一貫させる
採用プロセスによっては、視聴してもらう採用動画を複数用意する場合もあるでしょう。
そのような場合には、コンセプトを一貫させることが重要です。
もちろん目的によって、動画の内容自体は変える必要がありますが、伝えたいメッセージの核となる部分はブラさないようにしましょう。
コンセプトがブレてしまうと、せっかく興味を持って、採用プロセスを進んでいた求職者の方が辞退してしまう可能性もあります。
複数本の動画を制作する場合には、コンセプトがブレていないかを慎重にチェックしましょう。
採用動画の事例(株式会社Lumii制作動画実績)
ここでは、弊社が制作した採用動画の事例について紹介します。
メディカル・データ・ビジョン株式会社
動画の種類 | 実写動画 |
---|---|
予算 | 150〜200万円程度 |
ポイント | 企業のビジョンを描いた採用動画です。データやテクノロジーを活用している様子を直感的に理解してもらえる動画に仕上げています。グラフィックデザインもテクノロジー感を演出できるようにしています。 |
イニシャル・ポイント株式会社
動画の種類 | アニメーション動画 |
---|---|
予算 | 40〜60万円程度 |
ポイント | 視覚的に理解しやすいアニメーションフォーマットを採用して、求職者の理解を促しやすい動画に仕上げました。サービス内容をわかりやすくするために、サービス導入の前後の状態を比較する動画構成にしています。 |
採用動画の費用相場
採用動画の費用相場は、動画の演出方法や尺、撮影期間や完成期間などに応じて変動します。
ここでは、以下の4種類の採用動画別に、制作費用の相場を紹介します。
- 事業紹介動画
- インタビュー動画
- 社員の密着取材動画
- ドラマ形式の動画
事業紹介動画
費用相場 | 30〜100万円 |
撮影期間 | 1日程度 |
完成期間 | 1〜2ヶ月程度 |
事業紹介動画は、最もメジャーな採用動画で、費用相場や完成までの期間も標準的です。
事業紹介動画は、採用目的だけでなく、営業やイベントなどあらゆるシーンで活用できるというメリットもあります。
採用動画を制作する場合、まず最初に制作したい動画の種類です。
インタビュー動画
費用相場 | 30〜100万円 |
撮影期間 | 1日程度 |
完成期間 | 1〜2ヶ月程度 |
インタビュー動画も、採用動画ではよく制作される動画です。
実際に働いている社員の声を紹介するための社員インタビューや、代表者に会社のビジョンや企業理念を語ってもらう代表インタビューがあります。
テキストや写真などでは伝えられない会社の雰囲気をリアルに伝えることができる動画です。
社員の密着取材動画
費用相場 | 50〜200万円 |
撮影期間 | 1〜2日程度 |
完成期間 | 1.5〜2.5ヶ月程度 |
多くの求職者にとって、入社した後に、どのように自分が働くことになるのかは気になるものです。
実際に働いている様子を最も伝えられるのが、社員の密着取材動画です。
社員の密着取材動画では、朝の出勤時から、退勤するまで丸一日どのようなスケジュールで働いているのかを動画にします。
働くイメージを具体化できるので、求職者の期待感や安心感を醸成できる効果があります。
ドラマ形式の動画
費用相場 | 100〜300万円 |
撮影期間 | 2〜3日程度 |
完成期間 | 2ヶ月程度 |
ドラマ形式の動画は、企業のブランディング目的で活用されることが多い採用動画です。
テレビドラマのようなクオリティに仕上げることで、ブランドイメージが高まり、話題性のある動画として注目を集めることが期待できます。
ただし、キャスティングが必要であったり、撮影期間が長くなったりするので、他の動画と比較して費用は高額になる場合があります。
採用動画を安く制作したい場合にはどうしたらいい?
予算が限られている関係から、採用動画を安く制作したい場合もあるかと思います。
採用動画を安く制作するためには、以下の3つの方法があります。
- 採用動画の尺を短くする
- 自社のスタッフに出演してもらう
- 動画制作の一部を内製化する
それぞれの方法について解説します。
採用動画の尺を短くする
シンプルではありますが、採用動画の尺を短くすることで費用を抑えることも可能です。
ただし、費用を抑えることを優先しすぎて、動画内で伝えたかったことが伝えきれない状態にならないように注意しましょう。
自社のスタッフに出演してもらう
比較的実施がしやすいおすすめの方法は、自社のスタッフに出演してもらうことです。
キャスティング費がそのまま削減できるので、キャスティング費用分だけ採用動画の費用を安くできます。
ただし、動画の権利問題などが発生しないように、自社のスタッフとは契約書の締結などをしておきましょう。
動画制作の一部を内製化する
自社に動画を制作できる体制がある場合には、一部の工程を内製化することでも費用を抑えられます。
ただし、内製化したことによって、余計に工数がかかって、結果的に人件費が想定以上にかかってしまう場合もあります。
社内での動画制作に慣れていない限りは、全て外注するのがおすすめです。
採用動画を活用して自社にマッチした人材を採用しよう
本記事では、採用動画の効果、メリット、制作ポイント、採用動画の事例などについて解説しました。
解説したように、採用動画は、会社への志望度を高める効果的なコンテンツです。
自社にマッチした人材を獲得するためにも、採用動画の活用を検討してみてはいかがでしょうか?
弊社では、高クオリティな採用動画を従来の費用相場の1/3以下で制作する「Lumii Video Hub」を提供しています。
採用動画の制作をご検討されている場合には、ぜひ弊社のサービスをご覧ください。
採用動画に関してよくある質問
ここでは、採用動画に関するよくあるご質問に回答します。
採用動画のデメリットは?
採用動画のデメリットは主に以下の3点です。
- 通信費を気にする求職者に動画の再生を避けられてしまう
- 得たい情報をピンポイントで探せない
- 想定していなかったネガティブな印象を与えてしまうことがある
デメリットには気をつけて、採用動画を制作しましょう。
採用動画の導入率は?
株式会社Candeeの調査によると、6割以上の企業が採用活動において動画を活用していると回答しています。
参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000221.000016642.html
採用動画の活用方法は?
採用動画の活用方法は会社説明会で用いるほか、自社サイトや採用サイトへの掲載、各種SNSへのアップロードなどです。
あらゆる媒体で採用動画を配信することで、より高いパフォーマンスが期待できます。