タクシー広告は、経営者や富裕層にリーチしやすい広告媒体として非常に注目を集めている広告媒体です。
BtoBビジネスにおける新たな打ち手として、タクシー広告を検討されている方も多いのではないでしょうか?
本記事ではタクシー広告の概要や費用、メリット、動画の制作ポイント、動画事例など、タクシー広告に関して詳しく解説しています。
タクシー広告の活用をご検討されている場合には、ぜひ最後までご覧ください。
目次
タクシー広告とは?
タクシー広告とは、タクシーの車内や車外に配置する広告です。
タクシーは富裕層や経営者などの利用率が高く、BtoBサービスの訴求に適しています。
タクシー広告には、デジタルサイネージやドアステッカー、ウィンドウステッカーなどさまざま種類があります。
最も目に入りやすいことから、タクシー広告の中でも広告効果が高いのが、デジタルサイネージです。
本記事では、主にデジタルサイネージ型のタクシー広告を中心に解説します。
タクシー広告の費用
国内の主要タクシー配信サービスである、株式会社IRISの「TOKYO PRIME」と、株式会社ニューステクノロジーの「GROWTH」のタクシー広告費用を紹介します。
※2023年4月現在
TOKYO PRIME(1週間)
メニュー名 | タイミング | 想定表示回数 | 広告料金 | 想定再生単価 |
Premium Video Ads | 発車直後1本目 | 4,200,000 | 1,500万円 | 3.6円 |
Collaboration Video Ads | 発車から2本目〜8本目 | 3,000,000 | 1,000万円 | 3.3円 |
Standard Video Ads | Collaboration Video Ads終了後 | 1,550,000 | 510万円 | 3.3円 |
Tie-up Contents | Collaboration Video Ads終了後 コンテンツ枠 | 2,000,000 | 200万円 | 1.0円 |
GROWTH(1週間)
メニュー名 | タイミング | 想定表示回数 | 広告料金 | 想定再生単価 |
FIRST VIEW | 発車直後1本目 | 1,500,000 | 700万円 | 4.6円 |
BUSINESS VIEW | FIRST VIEW終了後2〜7本目 | 1,200,000 | 500万円 | 4.1円 |
ECONOMY VIEW | BUSINESS VIEW終了後 | 800,000 | 300万円 | 3.7円 |
タクシー広告を活用するメリット
タクシー広告を活用するメリットは主に以下の3点です。
- 経営者・富裕層に効率よく配信できる
- 視聴完了率が高い
- 検索やQRコード読み取りなどその場で行動を起こしてもらいやすい
それぞれのメリットについて見ていきましょう。
経営者・富裕層に効率よく配信できる
タクシー広告は、経営者・富裕層に効率よく配信できるというメリットがあります。
一般社団法人東京ハイヤー・タクシー協会のアンケート結果では、1ヶ月でのタクシー利用頻度が最も多いのは会社経営者でした。
参考:https://www.taxi-tokyo.or.jp/assets/pdf/datalibrary/research2021.pdf
また電車やバスなどの移動手段と比較すると、交通費は高くなる傾向があることから、富裕層の利用頻度が高いことが想定されます。
経営者向けのBtoBサービスや、富裕層向けのサービスを提供している場合には、タクシー広告は非常に相性の良い広告といえます。
視聴完了率が高い
タクシー広告は、視聴完了率が高いというメリットがあります。
タクシーは個室空間であることに加えて、一定以上の移動時間がかかります。
日本交通の調査では、タクシーの平均乗車時間は18分でした。
参考:https://xtech.nikkei.com/it/atcl/column/17/120200552/120400004/
そのため数分程度のタクシー広告は、最初から最後までしっかりと見てもらえる可能性が高いです。
電車広告や、街頭広告などと比較すると、視聴完了率が高いことはタクシー広告の大きなメリットです。
検索やQRコード読み取りなどその場で行動を起こしてもらいやすい
タクシー広告は、広告の視聴後に、その場で行動を起こしてもらいやすいです。
先ほど説明したように、タクシーは乗車時間が比較的長く、平均で18分間乗車しています。
またその間は座っているため、タクシー広告を視聴した後すぐにスマホで検索したり、表示されたQRコードを読み取ったりしやすい環境にあります。
広告を忘れられないうちに、視聴者の行動を促せるのはタクシー広告ならではのメリットの一つです。
タクシー動画広告の制作ポイント
タクシー動画広告を制作する際には、主に以下の3つのポイントがあります。
- ターゲットと配信エリアを明確にする
- 冒頭5秒間で興味を引く
- 具体的な行動を促し、遷移先のWebサイトなどを用意しておく
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
ターゲットと配信エリアを明確にする
タクシー広告用の動画を制作する際には、まずターゲットと配信エリアを明確にしましょう。
タクシーは特に経営者、富裕層の乗車率が高いので、自社サービスとの相性が良いかを確認しましょう。
タクシー広告は、BtoB向けサービスや高単価商材との相性が特に良いです。
タクシー広告は配信エリアも決めることができます。
都内はもちろんのこと、全国のさまざまな都市で配信することもできるので、広告戦略を踏まえて配信エリアを決めましょう。
冒頭5秒間で興味を引く
タクシー広告は視聴完了率が高い広告ではあるものの、視聴者が好んで視聴してくれるわけではありません。
タクシーに乗車した人はスマホなどを見ているか、外を眺めていて、最初から広告に関心を持っていることはまずないでしょう。
そのような状況では、動画の冒頭で興味を引けるかどうかが非常に重要です。
動画の冒頭5秒間で、「自分に関係のある内容だ」と思わせることができる動画にする必要があります。
サービスのコンセプトが一言でわかるようなキャッチフレーズを伝えたり、「〇〇にお困りの経営者の方へ!」などターゲットを呼ぶメッセージを入れたりすることがポイントです。
視聴してもらいやすいタクシー広告であっても、冒頭の印象作りにはこだわりましょう。
具体的な行動を促し、遷移先のWebサイトなどを用意しておく
タクシー広告の動画を制作する際には、具体的な行動を促し、遷移先のWebサイトなどを用意しておきましょう。
タクシー広告と相性が良いBtoBサービスの場合、一般的な消費財のように、欲しいと思ったタイミングですぐに購入できないことがほとんどです。
そのため、どれだけ広告で興味を持ってもらえても、その場で購入してもらうことは難しいです。
そのような場合には、サービス資料をダウンロードしてもらうなど、購入前のゴールに誘導することが重要です。
動画の最後に、「〇〇で検索!」と伝えたり、QRコードを表示させたりして、Webサイトへの誘導を促しましょう。
タクシー広告を出稿する流れ
タクシー広告の出稿の流れは以下です。
- タクシー広告の配信会社を選定する
- ターゲット・配信エリアを決定する
- 制作した動画クリエイティブを入稿する
それぞれ解説していきます。
タクシー広告の配信会社を選定する
タクシー広告を出稿する場合、まずはタクシー広告の配信会社を決める必要があります。
タクシー広告は、配信サービスを提供している会社によって、配信地域やデバイス、料金が異なります。
株式会社IRISの提供する「TOKYO PRIME」や、株式会社ニューステクノロジーの提供する「GROWTH」が国内では主要サービスです。
その他にも多くのサービスがあるので、自社にとって相性の良いサービスを知りたい場合には、お気軽にご相談ください。
ターゲットをもとに配信エリアを決定する
タクシー広告の配信会社の選定を終えたら、動画を訴求したいターゲットをもとに、配信エリアを決定しましょう。
予算が限られている場合には、地域を絞ることで比較的低予算から広告出稿が可能です。
制作した動画クリエイティブを入稿する
最後に制作したタクシー広告用の動画クリエイティブを入稿したら、配信開始を待ちましょう。
配信が開始されたら、各種KPIを確認しながら、タクシー広告による反応を追っていきます。
タクシー広告の効果測定方法は、次の章で詳しく解説します。
タクシー広告の効果計測方法
タクシー広告の配信後には、広告の効果計測を行いましょう。
タクシー広告の配信後には、主に以下の指標を確認してパフォーマンスを確認します。
- 購入者数やリード獲得数
- 指名検索数
- 商談数
- 受注率
- 受注単価
タクシー広告以外にも、さまざまなマーケティング活動をしていることが一般的なので、100%タクシー広告の要因であると判断するのが難しい指標もあることには注意しましょう。
タクシー広告の事例(株式会社Lumii制作動画実績)
ここでは、弊社が制作したタクシー広告の事例動画を紹介します。
タクシー広告用の動画を制作する際に、ぜひご参考ください。
株式会社サテライトオフィス
https://youtu.be/wtvAeUtIQ0g
動画の種類 | 実写動画 |
---|---|
予算 | 250〜300万円程度 |
ポイント | 認知度向上を目的とした広告動画を制作しました。クラウドサービスの印象を強めるために、冒頭でクラウドに関するセリフを入れたり、テキストグラフィックを用いてテクノロジー感を演出したりしています。 |
タクシーサイネージ広告の市場規模は拡大してる?
タクシーサイネージ広告の市場規模は年々拡大しており、今後もますます市場規模が拡大されることが予想されています。
参考:https://cartaholdings.co.jp/news/20211209_01/
株式会社CARTA HOLDINGSと株式会社デジタルインファクトが2021年に発表した調査結果では、タクシーサイネージ広告の市場規模は年々拡大し、2025年には60億円に到達することが予想されています。
広告効果が期待されているからこそ、タクシーサイネージ広告の市場規模は拡大することが予想されているといえます。
タクシーサイネージ広告は、今後ますます企業にとって重要な広告施策の一つとなっていくでしょう。
タクシー広告を活用して効率的に経営者やビジネスパーソンにアプローチしよう
本記事では、タクシー広告の概要や費用、メリット、制作ポイント、動画事例などについて解説しました。
タクシー広告は、経営者や富裕層をターゲットとしている場合、非常に効果的にアプローチできる広告媒体です。
自社の商品やサービスと相性が良い場合には、積極的にタクシー広告を活用して、認知を拡大させていきましょう。
タクシー広告に関するよくあるご質問
ここではタクシー広告に関するよくあるご質問にお答えします。
タクシー広告とは何ですか?
タクシー広告とは、タクシーの車内や車外に配置する広告です。
タクシーサイネージの効果は何ですか?
タクシーサイネージの効果は、主に以下の3点です。
- 経営者・富裕層に効率よく配信できる
- 視聴完了率が高い
- 検索やQRコード読み取りなどその場で行動を起こしてもらいやすい
詳しくは「タクシー広告を活用するメリット」をご覧ください。
タクシー広告は何秒?
タクシー広告は30秒〜1分程度の尺です。
ただし、配信メニューによって動画の尺は変わるため、事前に確認しておきましょう。
タクシー広告の認知率は?
「TOKYO PRIME」の資料によると、タクシー広告の広告到達率は69.8%です。
参考:https://tokyo-prime.jp/mediasheet/